【映画】ハドソン川の奇跡(吹き替え)
フジテレビの土曜プレミアムにて視聴。
普段、雑多なことをノートに綴っているが、映画の感想を書いていくと、ノートのページがすぐ埋まってしまうため、前々から使っているこのブログで感想を書いていくことにした。
「ハドソン川の奇跡」は、以前アンビリバボーの特集を観たことがあるので、大まかな内容は知っていたつもりだ。
ただ、事故の後で機長が「容疑者」として苦悩する姿までは描かれていなかったはずなので、この映画でそれを初めて知ることになった。(どちらかというと、事故そのものより事故後のほうがメイン)
本放送では、映画をノーカットで放映しただけでなく、実際の映像や当事者たちのインタビューまで流してくれた。
この映画では、機長の勇敢な行動に対し、国家運輸安全委員会(NTSB)が本人に聴取を行ったり滑走路に着陸した際のシミュレーションを繰り返したりと、悪者扱いみたいにされている印象を受けた。事実と異なるかどうかは分からないが、映画を盛り上げるための演出ともいえるのか。
事故の回想シーンや、機長と婦人の電話やりとりが交互に移されていて、多少観づらさを感じた。
一番印象に残ったセリフは、機長が国家運輸安全委員会(NTSB)へ言った以下のセリフだ。
「シミュレーションには人的要因が考慮されていない」
シミュレーションと違い実際は、着陸の判断までに35秒かかっていることや、155人の乗客を乗せていることなど、人間の感情や動作が介在しているのに対し、シミュレーションではそういった要素が一切考慮されず、事故直後に滑走路に移動していることに対し違和感を覚え、放ったセリフだ。
今後、AIなどのテクノロジーを活用してシミュレーションがなされていくと思うが、結局、シミュレーションを行うのも、シミュレーションの仕組みを作るのも、それを活用していくのもすべては人間だということを頭に入れておかなければならない。
テクノロジーvs人間(知恵・経験など)の構図はいつの時代も続くだろうと思うが、どちらかが絶対的に正しいわけではない。それぞれのメリット・デメリットを認識しながら、状況に応じて使い分けていくことが大切だと感じた。